JA阿蘇西原地区で盆に向け、ホオズキの出荷が最盛期を迎えている。同地区のホオズキ栽培は、夏場の収入源確保のために7年前から始まった。導入当初は生産者2人だったが、2013年産は生産者11戸が、80㌃作付けた。
同地区は、管内でも平坦部に近い地域で、管内の山間部に比べ夏場の気温が高く、施設野菜の生育があまり良くない。暑さに強く、低コストで栽培し、夏場の収入源を確保するということを目的、ホオズキ栽培を取り入れた。導入当初は、害虫対策や玉飛びの発生による商品価値の低下が問題だった。害虫に関しては、定期的な防除を心がけることで解消しつつある。また受粉作業は、昨年までミツバチを使用していたが、受粉作業の効率向上のため、全生産者がクロマルハナバチによる受粉に変え、玉つきも良好になった。販売担当の副田慶太職員は「例年以上の玉つきとなっており、市場評価も高い」と話す。
今年は、7月盆用に1万本、8月盆に3万本を東京を中心に関東方面へ出荷。また、ホオズキ栽培終了後の安定収入確保のため、生産者と検討している。