県南広域本部は、八代・葦北・球磨・宇城の「くまもとふるさと食の名人」34人を集め、くまもとふるさと食の技交換会を氷川町で開いた。くまもとふるさと食の名人が、互いの食の技や活動状況を交換し、交流を通じた相互啓発で、その活動の充実・拡充を図ることが目的だ。交換会では、八代地域の食の名人5人が、トマトの炊き込みご飯やぼた餅、しし鍋など5品を実演。各地域から集まった名人らが見学した。
また、名人らが地域の特産品の特徴を上手く活用した料理約40品が持ち寄って試食。それぞれの料理のコツや隠し味のポイントなどについて意見交換した。事例発表では、八代のトマト農家の主婦で構成する「はちべえグループ」が、学校での食育活動などを発表した。
八代地域振興局農業普及・振興課の高木三鈴主幹は「そのままでは消えてしまう食文化と言う地域の伝統を後世につなげ、その地域の食材を使う事で地産地消を促す事に繋がる」と話した。
県では、食文化の継承や農業理解活動など、地域に根差した食農教育活動を目的に、卓越した知識、経験、技術などを有し、伝承活動などに取り組んでいる人を「くまもとふるさと食の名人」として、認定している。2013年11月現在で、335人が認定者されている。