熊本県立熊本農業高等学校は4月27日、恒例の第5回春の苗もの販売会を行い、生徒が育てた色とりどりの花の苗を買い求めようと、多くの地域住民らで賑わった。
当日は有志の生徒らが、授業で使用した野菜や花の苗約40品目を販売。生徒らは元気の良い掛け声で呼び込み、栽培のコツなど苗についての説明をしながら販売した。また、鶏卵や春日ぼうぶら、熊本いんげんなど6品種のひご野菜も並んだ。農業科、園芸・果樹科、生活科、農業経済科、畜産科から有志の生徒ら約150人が参加。11月の文化祭には食品工業科、農業土木科も加わり、一層盛り上がるという。
同校農場長の中原武徳さんは「熊農の苗はしっかりしているとの嬉しい評判を頂いている」と話す。生徒らは販売会を通して、お客様への対応を覚え、苗についての知識を深めるという。同校は他に、グリーンツーリズムの一環で農場を開放し、肥後野菜の栽培にも取り組んでおり、地域に開かれた学校作りを目指している。