JA熊本うき管内で春レイシ(ニガウリ)の出荷が本格化している。JA熊本経済連第二園芸集送センターでは、日量約1300㌜(1㌜3㌔)を出荷。3月下旬の初出荷から8月末まで、総出荷計画10万ケース、販売目標1億4000万円を目指す。5月末までのピーク期間、多い時に日量は最大で約2000㌜を見込む。
同センター敷地内のJA園芸中央指導販売センターでの一元集出荷。2014年産は、例年より出荷が早く、4月の朝夕の低温低下の影響で果実肥大が鈍く、5月上旬までは前年と比べて出荷量が少なかった。気温の上昇に伴い肥大が進み、前年を上回る出荷量を見込んでいる。
生産者30人で5・94㌶(前年比97%)を作付け。東北や関東、関西、中・四国地方など全国各地へ出荷している。JAの芥川明世指導員は「14年産は、土壌微生物資材の利用を推進し、病害虫対策に力を入れている。特に、レイシでは定着しにくいと言われていた天敵利用防除に取り組もうと、スワルスキーカブリダニでの試験栽培もしている。さらに技術を高めていきたい」と話す。