天草畜産農協は14日、天草市の天草家畜市場で子牛品評会を開いた。天草管内から23頭が出品され、五和町の金子和也さん(45)の「はるな」が優等賞1席に輝いた。天草黒牛の基礎となるよう奨励される天草郡内保留奨励牛にも選ばれた。
はるなは、日齢303日、体高121㌢。血統は、父が安福久、母の父が勝忠平、母の祖父が隆桜。熊本県畜産協会の児玉審査員は「はるなは、発育良好で前駆(ぜんく)・中駆・後駆にかけてなだらか。後ろから見た幅、均衝などに優れている」と講評した。初めて1席を獲得した金子さんは、「思いがけず受賞できてうれしい。牛にストレスをかけないよう日々の飼養管理に努めている。今後も優良繁殖牛の飼育改良を行いたい」と話した。
品評会は、優秀な子牛を管内に保留し繁殖雌牛群のレベルアップを図ることを目的に開いている。17日に子牛セリ市が行われる。
その他の優等賞入席牛は次の通り。
▽2席=こすもす号 山並幸一郎(倉岳町)▽3席=きよひさ号 福永修一(有明町)▽4席=こかつ号 樋口秀則(河浦町)▽5席=まな号 樋口秀則(河浦町)▽6席=さやか 福永義治(有明町)▽7席=ゆりふく 木下吉郎(河浦町)