熊本県のJA菊池は、菊池産米「ヒノヒカリ」のファンづくりのため、沖縄県のコープおきなわと取引を始めて25年となった。記念セレモニーを菊池市の交流体験圃場(ほじょう)で開き、稲刈りや昼食会、プレゼント交換などでさらに交流を深めた。
コープおきなわから訪れた理事、会員、職員らは、稲の手刈り、コンバインでの刈取りを体験。消費者から生産者へ、生産者から消費者への双方の思いを込めた感謝のメッセージ交換もあった。取引を始めてから毎年、田植えや稲刈り体験を始め、生産者が沖縄に出向き消費者との意見交換をもつなどの交流をしてきた。
交流の仲を取り持つ、くまもと売れる米づくり推進本部、卸業者なども参加し、新米おにぎりや菊池地域農畜産物を使った豚汁、季節の果物などの揃った昼食会も開いた。同推進本部のキャラクター「お米やん」と「森のくまさん」も登場して盛り上げた。おきなわ地元テレビからの取材があった。
菊池産「ヒノヒカリ」を交流当初から愛食する古川初子さん(67)は「今年初めて田植え交流に参加し、収穫のこの日を楽しみにしていた。収獲の喜びを体験し、菊池の環境に触れ、ますますファンになった。他の人にもおいしさを伝えたい」と話した。
体験圃場を管理する立山隆市さん(67)は「交流を重ね、消費者の方々のご意見を受け止め、安全・安心でおいしい米づくりに専念してきた。これからもおいしいと喜んでくださるその声に応えていきたい」と話した。
JA菊池営農部農産課は「今後も交流を重ね、ファンを増やしていきたい」と話した。