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ミニトマト ポットファームシステム導入/JA熊本市

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長女夫妻と一緒に農作業に取り組む田村博文さん㊥

長女夫妻と一緒に農作業に取り組む田村博文さん㊥

  熊本県熊本市北区下硯川町の田村博文さん(55)は、道路拡張工事による農地の減少に伴い、ポットファームシステムを導入しミニトマトを栽培している。同システムによる栽培は、コンパクトな草姿で植栽密度が高く、土耕栽培に比べて10㌃当たりの収量が高い。以前はスイカ、メロンを栽培していた田村さんは「2014年8月に導入し、今期が初めての作付けとなる。10㌃収量5倍を目指したい」と期待を寄せる。
  ポットファームシステムは、養液栽培の技術を用いて1株ずつ独立したポットで栽培するシステム。土耕栽培に比べて、苗と苗の距離が10㌢短く40㌢間隔と植栽密度が高く、病害の発生も少ないので、安定した高収量が期待できる。田村さんは26㌃のハウスに5400ポットを管理し、現在(3月中旬)は100箱(1箱3㌔)を週4回出荷している。
 田村さんはシステムを導入の際、熊本県玉名市にある農業生産法人JR九州ファーム(株)の玉名農場を見学し参考にした。肥培管理や潅水などを機械が自動で管理するので、ミニトマト栽培の経験がなかった田村さんも始めやすかったという。
  ポットファームは高設のため、低い箇所の作業の負担が軽減される。妻と長女夫婦、次女の計5人で作業をしている田村さんは「野外の作業に比べると、泥の汚れや濡れることがないので家族に好評。収穫も動く椅子に座ってできる」と話す。「次世代の農業に対する3K(きつい・汚い・危険)のイメージを払拭し、やってみたいと思われる農業の姿参考になれたら」と話した。

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