JA阿蘇南部地区で、「阿蘇トマト」の出荷が最盛期を迎えている。生産者は、朝早くから収穫作業に追われている。現在、同地区の南部野菜センターには、日量平均7000ケース(1ケース4㌔)を九州管内や中国地方に出荷しており、最盛期の日量としては、対前年比で20%増となっている。
同JA南部トマト部会の渡辺和徳副部会長は、「梅雨時期の曇天で生育が心配されたが、品質・肥大ともに例年に負けていない」と話した。同地区では、生産者72人が22㌶作付けている。全生産者が作付け前に、土壌分析で圃場の肥料成分の過不足を数字で確認し、無駄のない施肥設計に取り組んでいる。販売担当の安達健太職員は「今年も高品質のものが出来ており、消費者に自信を持って届けることが出来る」と話す。
同野菜センターは2005年に新設した施設で、カラーセンサー付の選果機を導入しており、高度な選果・規格の均一化による高品質な製品出荷で年々市場評価が高まっている。