県下でも最大の栗産地であるJAくま管内で18日、25年産栗の出荷が始まった。例年に比べて、3日ほど早いが、少雨により小玉傾向となっている。JA下球磨選果場(人吉市)で、「丹沢」などの早生種215㌔を選果。当日分は、空輸便で名古屋方面へ出荷した。担当者は「品質面は、病害虫もなく良好。今年は例年より着毬数が多いので、収穫量も期待できるのでは」と話す。
同JAは、独自の栗の評価基準を設ける。従来の階級(栗の大きさ)中心の評価方法を改め、品質(家庭選別)を重視。2Lの混入割合を見る階級基準(50点)と不良果の混入割合を見る品質基準(50点)の合計100点で評価し、品質の向上を図っている。
同JA管内では「丹沢」を皮切りに、9月上旬から「杉光」・「ぽろたん」・「利平」・「銀寄」に移り、メインの「筑波」と10月上旬まで続き、出荷量800㌧を計画している。