JA阿蘇南部いちご部会で、27日から2013年産イチゴの共同定植作業が始まった。この日は、同部会蘇陽地区で順調に生育した「紅ほっぺ」の苗を生産者が共同で定植した。花芽分化については、日中気温が高かったので遅れるのではないかと懸念されたが、8月中旬以降に気温低下が見られ、昨年並みの定植時期となった。同部会では、出荷開始時期の数量確保、年内の株作りを目的に、9月20日までの定植終了を部会員に呼びかけている。
今年は、梅雨明けは早かったものの、猛暑の日々が続いたことで、根の活性低下などが見られたが、昨年に負けない苗が出来た。今後は、各地区で定植が進み、9月15日頃がピークになる見込み。後藤真智指導員は「定植後14日間は重点期間として、生産者に潅水管理、肥培管理を徹底させる」と年内の株作りについて話す。
13年産の生産者数は15人、栽培面積3・3㌶で、品種構成は「紅ほっぺ」が32%、「さがほのか」が68%となっている。出荷開始は、11月上旬を見込んでいる。