出荷した「さがほのか」の検査を受ける生産者（右）
ＪＡ菊池管内で、イチゴの出荷が始まった。品種は「さがほのか」で、例年並みの出荷開始に生産者は安堵する。品質良好で、酸味と甘さがほどよく、日持ちもいい。１１月下旬には「ひのしずく」の出荷も始まる。育苗も順調で、型崩れ少なく、色、甘味も良好。クリスマス、正月の需要期に向け､出荷量を伸ばしていく。
同ＪＡイチゴ部会は、部会員全員がエコファーマー認定を受け、専門検査員を配置し、出荷前の厳しい検査を実施。「品質よく、日持ちよく、環境にやさしい菊池イチゴ」を目指す。環境にやさしいＰＬＡ（ポリ乳酸）パックを使用し、出荷後の環境にも配慮する。
緒方勲部会長は「部会員全員が意識を統一して、環境にやさしいイチゴ作りに心掛けている。環境にやさしいパックも先進的に取り入れ７年目になる。パック軽量化（１パック＝２５０㌘）も５年目となり、安定出荷が出来、市場でも高評価を得ている」と話した。
ＰＬＡは、トウモロコシ等の植物から取り出したでんぷんの発酵によって作られた乳酸を原料とする樹脂で、石油資源の節約に一役。また、コンポスト化することで水と二酸化炭素に分解され、燃やしても環境に優しい。