デコポン発祥の地で、全国一の生産量を誇るJA熊本うき管内で11月30日、2013年産デコポンの出荷が始まった。当日は、4㌧を選果。JA柑橘選果場(宇城市三角町)での一元集出荷により、品質の均一化と安定した商品供給を目指す。品種はハウス加温に始まり、屋根掛け、露地、冷温貯蔵、鮮度保持袋を使った長期貯蔵デコポンと続き、14年6月まで5000㌧を超えるロングラン出荷を見込んでいる。
13年産は、生産者の努力により順調な生育。果実の肥大は良好で糖酸のバランスも良く、高品質に仕上がっている。同選果場に持ち込まれたデコポンは、事前に光センサーで糖度、酸度を測定。等級・階級別に基準を満たしたデコポンを箱詰めして出荷した。
JA柑橘部会は、品質に応じた出荷配分による消費地への長期販売、安定供給を実践し、高品質のこだわり商材の顧客拡大、消費拡大対策に力を入れていく。同選果場の川﨑英二センター長代理は「今年もおいしいデコポンに仕上がっている。お客様に満足ゆく宇城デコポンの安定供給を目指していきたい」と話した。