天草市本渡町の農事組合法人「本渡山口の里」は、JA本渡五和山口支所で設立総会を開いた。農地を借り受け経営し、水田農業の維持・発展に貢献することを基本方針とし、地域農業の維持・発展を図る。
「本渡山口の里」の前身の山口営農組合は、集落での話し合いの体制づくりと集落農家のコスト削減・重労働の解消などを目的として1999年に発足。同JA管内で最初の営農組合となり、農作業を受託してきた。集落の高齢化と後継者不足がすすむ中、2012年に天草市初の熊本県「農地集積重点地区」の指定をきっかけに13年法人化設立を決めた。「農地集積重点地区」としての法人化設立は、県下で2番目となる。
県や天草市、組合員、JA関係者ら約50人が出席し、定款・規約の制定など6議案を可決承認した。事業計画として14年度は農作業受託を掲げるが、15年度以降は農地を集積し、10㌶の水稲経営を主とした事業を計画している。林田憲幸組合長は、「農地集積重点のモデル地区として、組合員と共に知恵を出し合い、集落の農業を守り一層の発展を進めていきたい。」と意気込みを話した