JA熊本市と熊本市農水商工局は、若手農業者総合支援対策事業新規就農者実践研修の現地実習を第1、3、5土曜日に開いている。研修生は30~50代の男性3人と女性3人の計6人。熊本市の良町営農組合とJA熊本市営農指導課農業支援センターが指導する。計10回の現地実習で、肥料散布や畝作り、野菜の播種(はしゅ)や定植など一連の農作業を体験する。
事業は熊本市からの委託を受けてJA熊本市が取り組んでいる。地域農業の新たな担い手を育成することが目的だ。3回目の現地実習では熊本ネギ、ニンジン、サラダごぼうの定植を行った。現地実習は午前中で終了するように組まれている。定植した野菜は、良町営農組合が管理する。
研修生らは「実家の農地を活用したい」「農地はないが農業に興味がある」などの理由で参加している。
野菜農家を目指している髙田敦子さん(56)は「趣味で栽培している綿の生産にも、実習内容を生かせればと思っている。農地や農業を始める資金はないが、農業に興味や関心がある人は多いと思う」と話す。