熊本県八代地方特産のハウス「晩白柚」の初選果が、JAやつしろ八代果実選果場(八代市豊原下町)で始まった。本格出荷は12月からで、年内は高級果実としての贈答用を中心に、九州管内を始め関東・関西方面に、1日当たり約4000玉が出荷される。
選果場では独特の香りが漂う中、生産者から持ち込まれたハウス栽培の「晩白柚」を、規格毎に選別、等階級毎に箱詰する。
選果場の担当者は「夏の天候不順で日照不足を心配したが、影響も殆どなく、玉肥大もバランスの良い大きさで、糖酸度のバランスがとれた爽やかな風味でおいしい、品質の良い晩白柚となっている」と話す。
12月下旬から、露地栽培の出荷が始まり、3月中旬まで出荷が続く。
「晩白柚」は、2005年に「かんきつ類ザボン区分で重量世界一」とギネス記録に認定されている。八代地域では全国生産量の95%を占める晩白柚の大産地で、140戸の生産者が35㌶で栽培している。
JAやつしろの選果場では地方発送も受け付ける。