JAくま管内で16日、トンネル施設栽培の梨「トンネル幸水」の出荷が始まった。2013年産は天候に恵まれ品質は上々だ。13年産梨全体では、96戸が82・2㌶で栽培する。うち「トンネル幸水」は43戸で8・5㌶。対前年比127㌫の総出荷量770㌧、販売高2億500万円を予定している。
13年産梨の生育状況は、開花は「トンネル幸水」で昨年より9日早く、平年で5日早くなった。果実肥大は、開花後(4月)の気温が低めで推移したため、初期肥大はやや鈍ったが、5月以降は好天続きで平年並みに回復した。全品種ともに、着果は良好で、初出荷は昨年より3日早い。13年産販売対策として、①拠点市場への安定供給②地元消費拡大③JA・果実連・市場の連携機能強化などを掲げている。
同JA担当者は「今年は黒星病などの病害虫も無く、品質良好」と話している。
同日、JA錦果樹選果場では、4件の生産者が持ち込み、5㌔箱入り240ケースを出荷した。当日分の出荷先は関東・中京方面で、今後は関西方面へも出荷する。「トンネル幸水」は、7月下旬にピークを迎え、出荷量160㌧の出荷を予定している。