相良村銘茶研究会、球磨地域振興局、相良村、JAくまは23日、錦町と相良村にまたがる県内有数の茶どころ、高原(たかんばる)台地で、第67回全国茶品評会出品茶の製造を行った。
同研究会は毎年、全国茶品評会に出品しており、2008年全国品評会では、1等の農林水産大臣賞(川上誠一氏)、産地賞を受賞している。
球磨郡市は県内最大の茶産地。栽培面積は県全体の21㌫に当たる305㌶、生産量では同22㌫の350トンを誇る。
11月に京都府で開催される全国お茶まつり茶品評会の「普通煎茶4㌔・10㌔の部、蒸し製玉緑茶4㌔の部」にあわせて、22日・23日の両日、同町村の生産者6戸で、新芽の上部「一芯二葉」の機械摘みを実施。同研究会の赤坂英保会長(35)の茶園では、午前8時から摘み取りを始めた。品評会出品用の茶園では、品質向上のため、1週間ほど被覆資材をかぶせた。先端の芯と2枚の葉約5㌢を可搬式摘採機で摘採し、生葉44・75㌔を品質が落ちないよう近くの茶工場に運んだ。
赤坂会長は「芽の伸びも良く、高品質。全国・県内の方に、県内有数のお茶の産地を知ってもらい、研究会メンバー全員で上位入賞を目指したい」と話した。
両日摘採し、相良村茶業研修センターに持ち込んだ生葉約380㌔は、給葉機に投入後、粗揉機、揉捻機など乾燥までの6工程約6時間を経て荒茶となり、6月上旬に最終調整作業(再乾燥・選別等)を行い、出品する。