JAくまは4日、多良木町で上球磨選果施設整備工事の竣工式を開いた。県下初となるイチゴ選果設備は、W(空・果実)重量計測により正確な計量仕分が可能となり、抗菌仕様特殊パンにより、ソフト搬送と高能力選果を実現した。今回導入の丸物選果設備は、青果物にやさしい無落差での選果・仕分けを、光センサーにより非破壊での内部品質判定を実現。同選果場では、1979年から稼働してきたメロン選果機を高性能選果機に、さらに県内初となるイチゴ選果機の導入工事をしていた。
施設は、鉄骨作り2階建ての作業棟3090平方㍍内にメロン選果機2条、イチゴ選果機1条を新設。総事業費は3億7000万円。受益面積は、メロン38・2㌶、イチゴ7・4㌶の合計45・6㌶、受益戸数は181戸。
式には、JA役職員や町関係者、建設業者ら68人が参加。神事では、簑毛正勝組合長や松本照彦多良木町町長らが玉串を捧げた。簑毛組合長は「施設を最大限に活用していただき、地域の活性化に繋げ消費地から選ばれる産地づくりに邁進していきたい」とあいさつした。