青年給付金活用し独立
天草市天草町在住の益田龍一さん(28)は、昨年8月から青年就農給付金を活用し農業を営む新規就農者だ。10㌃の圃場(ほじょう)でミニトマトを栽培し、喜びの初収穫を迎えている。
青年就農給付金は、農業を始める人を応援する農林水産省の政策。要件を満たし都道府県が認める道府県農業大学校や先進農家等で研修を受ける就農者に最長2年間(準備型)、農業を始めてから経営が安定するまでの最長5年間(経営開始型)給付される。
益田さんは父が農業を営んでおり、幼少のころから栽培や収穫を手伝っていた。20歳から姉が栽培するミニトマトの手伝いと勉強のために就農。青年給付金制度を知ったのは3年程前で、昨年8月から給付を受けて独立した。
益田さんは「体力的にはきつい部分があるけど、仕事が趣味みたいなもので楽しい」と真っ赤に色づいたミニトマトを収穫しながら笑顔で話した。
現在3~4日ごとに30~40箱(1箱3㌔)程収穫しているが、ピーク時の4~6月にほぼ連日30~40箱程の収穫になるとみている。「早く一人前になって、規模の拡大と経営の安定。なにより楽しい農業を目指して頑張りたい」と今後の展望を話した。
JA担当者は「JAあまくさでは農業を始めたい方への指導や、農家研修、営農計画・策定の手伝いをしているので、気軽に相談してほしい」と話した。