太陽光パネル下でミョウガ、サカキ／JA熊本市

　　熊本市北区龍田町の中村直さん（６５）は、営農型の太陽光パネルの下で、ミョウガとサカキの栽培に取り組んでいる。４０年前に設置した開田の揚水ポンプの老朽化で、２０１４年に営農型太陽光発電（約８０㌃）を導入した。半日陰で栽培できる作物として、ミョウガとサカキを取り入れた。
　　ミョウガは特有のピンク色を確保するため、日光を遮って栽培することが必要。直射日光に弱いサカキは、半日陰の下で年中きれいな葉を収穫できる。中村さんは労働力省力化のため、隔離ベッドでのミョウガ栽培に試験的に取り組む。
　　営農型太陽光発電は、下部の農地で営農を継続しながら、上部空間に太陽光発電設備を設置する。農作物の生育に適した日照量の確保や、農作業に必要な機械が利用できるように、パネルの角度や間隔、支柱の高さが設計されている。
　　「パネル下のミョウガ収穫は今年が始めて。今後は、栽培技術を確立したい。太陽光パネルは１０年以上の期間で運用するので、夫婦で管理ができる範囲で栽培する」と話す。